ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、同じ有効成分・同じ効き目で製造・販売される医薬品です。開発費用が新薬に比べて大幅に抑えられるため、薬価(価格)は先発医薬品よりも安く設定されています。一般的に先発医薬品の3〜5割程度の価格で提供されることが多く、家計にも医療保険財政にも負担が少ないというメリットがあります。
有効成分は先発医薬品と同一ですが、添加物(コーティング剤や香料など)や剤形(錠剤の大きさ・味など)は製薬会社によって多少異なることがあります。効果や安全性については、国(医薬品医療機器総合機構=PMDA)の審査を経て、先発医薬品と同等であることが確認されたうえで承認されています。
選定療養とは
選定療養は、公的医療保険の給付対象とは別に、患者が希望して受ける医療サービスにかかる費用を、保険診療と組み合わせて支払う仕組みです。差額ベッド代や大病院の紹介状なし受診時の追加負担などが代表例ですが、近年はジェネリック医薬品に関連した制度としても注目されています。
2024年10月から、後発医薬品(ジェネリック)がある先発医薬品を、患者が希望してあえて選んだ場合、先発医薬品とジェネリックの差額の一部が「選定療養費」として自己負担になる制度が始まりました。具体的には、差額の4分の1相当額が患者の追加負担となります(医療上の必要性が医師によって認められる場合などは対象外)。
制度導入の狙い
この制度は、ジェネリックへの置き換えをさらに進め、増え続ける医療費を抑制することを目的としています。日本の医療保険財政は高齢化に伴い厳しさを増しており、ジェネリック医薬品の使用促進は長年の政策課題でした。選定療養の仕組みは、患者の自由な選択を残しつつ、コスト意識を持ってもらう狙いがあります。
対象外となるケース
以下のような場合は、選定療養費の対象にはなりません。
• 医師が医療上の必要性からジェネリックへの変更が困難と判断した場合
• 薬局にジェネリック医薬品の在庫がなく提供できない場合
• 既にジェネリック医薬品自体を選んでいる場合(差額は発生しないため)
まとめ
ジェネリック医薬品は、効果・安全性は先発医薬品と同等でありながら価格が安く抑えられた医薬品です。2024年10月からの選定療養制度により、あえて先発医薬品を選ぶ場合には追加負担が生じる仕組みが導入され、ジェネリックへの切り替えがより後押しされる形になっています。

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